高断熱の家って、実際どれくらい電気を買っているんだろう?太陽光って本当に得なの?と気になっている方は多いと思います。私もそうでした。
新築に住み始めて2年。電力データ使用料、料金明細、売電額をまとめて集計してみました。
結論はこの3つです。
- 2年目の電気代は年98,204円(1年目より33,640円安い)。売電129,968円と差し引きすると年+31,764円
- 電力会社から買った電気は、年3,323kWh→3,042kWhに減った
- 買っている電気の6割は夕方〜寝るまで。太陽光が動く昼間はほぼゼロ
我が家のスペックと暮らし方
電気の使い方は家の性能と設備で大きく変わるので、まず前提を書いておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 地域 | 静岡県(省エネ基準の6地域) |
| 断熱性能 | HEAT20 G2グレード(断熱等級6相当) |
| 工法 | 通気断熱WB工法 |
| 建物 | 延床面積100㎡、吹抜けあり |
| 窓 | 樹脂サッシ+Low-E複層ガラス、夜はシャッターを閉める |
| 換気 | 第3種換気 |
| 太陽光 | パネル8kW・パワコン5.9kW |
| 給湯 | エコキュート(太陽光が余る昼間に沸き上げ) |
| 冷暖房 | 霧ヶ峰Z(14畳用)1台のみ |
| 電気契約 | 中部電力ミライズ・10kVA。2025年8月に従量電灯Cから「スマートライフプラン(夜とく)」へ変更 |
| 家族 | 夫婦ともに在宅勤務+子ども1人の3人家族 |
太陽光の費用や利回りはこちらの記事にまとめています。
エアコン1台を24時間つけっぱなし
我が家の冷暖房は、2階廊下の吹抜けに面した壁にあるエアコン1台だけです。設計図面では4か所にエアコンが計画されていましたが、実際に付けたのは1台でした。
運転はAI自動・設定23℃で、1年中つけっぱなし。サーキュレーター2台で空気を回し、冬は気化式加湿器も使います。
リビングに置いたSwitchBotの温湿度計の実測値はこんな感じです。
| 時期(2026年) | 室温 | 湿度 |
|---|---|---|
| 梅雨明け前(7/4〜7/9) | 23.7℃ | 62.8% |
| 盛夏(8月) | 24.7℃ | 55.3% |
1階の室温は年間を通して21〜26℃、冬でも21〜23℃くらい。不満は冬の足元が少し冷えることと、梅雨どきの湿度の2つです。
2年間の電気代と売電の収支
2年目は、売電額が電気代を年間で上回りました。
| 年 | 電気代 | 買電量 | 1kWhあたり | 売電額 | 差引(売電−電気代) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1年目(2024/10〜2025/9検針) | 131,844円 | 3,323kWh | 39.7円 | 129,040円 | −2,804円 |
| 2年目(2025/10〜2026/9検針) | 98,204円 | 3,042kWh | 32.3円 | 129,968円 | +31,764円 |
売電額は2年ともほぼ同じで、差がついたのは電気代のほうです。

1年目は11〜3月の5か月が赤字で、特に1〜3月は大きなマイナスでした。2年目に赤字だったのは2025年11月と2026年9月の2回だけ。どちらも浜松で日照が少なかった時期です(2025年10月は107時間、2026年9月は68時間)。
電気を買っているのは「夕方〜寝るまで」
30分ごとのデータを時間帯別に並べると、どの季節も同じ形をしていました。

- 昼間(9〜16時)の買電は全体の7.6%。太陽光が動いている間は、エアコンもエコキュートも発電でまかなえています
- 16〜21時に40%、21〜24時に21%。夕飯の支度、お風呂、照明、発電が止まった後のエアコンで、日が落ちてから寝るまでに買電の6割が集中
パワコンのログ(2026年5〜7月)と突き合わせると、発電は1日32.5kWh、家の消費は1日16.4kWhでした。消費の約6割を太陽光でまかない、発電の約7割を売っている計算です。
2年目に電気代が3.4万円下がった理由
明細を内訳ごとに比べると、効いたのは「プラン変更」と「晴れの多い冬」でした。
| 項目 | 1年目 | 2年目 | 差 |
|---|---|---|---|
| 基本料金 | 37,164円 | 22,061円 | −15,103円 |
| 電力量料金(燃料費調整額を含む) | 82,577円 | 67,993円 | −14,584円 |
| 再エネ賦課金 | 12,109円 | 12,333円 | +224円 |
| 明細の「その他」の値引き | 0円 | −4,178円 | −4,178円 |
| 合計(ご請求金額) | 131,844円 | 98,204円 | −33,640円 |
① 夜とくプランへの変更で、基本料金が年1.6万円下がった
同じ10kVAでも、基本料金は月3,211円(従量電灯C)から月1,838円(夜とく)に下がりました。12か月で約1.6万円。使い方を何も変えなくても下がる部分です。
夜とくは夜21〜7時が一番安いプランです。明細を見ると買電の約半分が夜間の時間帯で、昼に買わない太陽光の家とは相性がよかったと思います。
② 晴れの多い冬で、売電が増えて買電が減った

1月の1日あたりの買電は、15.8kWhから11.4kWhへ約28%減りました。
気象庁のデータを見ると、浜松の1〜3月の日照時間は2025年が635時間、2026年が696時間で約1割多く、特に2026年1月は降水量0.0mmでした。同じ時期(12月中旬〜3月中旬の検針分)の売電額も、27,888円から33,568円へ約2割増えています。
晴れた日が多いと、発電が増えるだけではありません。窓から入る日差しで家が温まるので、夜の暖房も少なく済みます。1〜2月の深夜(0〜7時)の買電が1日5.2kWhから3.8kWhに減ったのは、この効果もありそうです。
ただし気温は、1月は2026年のほうが1.0℃寒く、2月は3.6℃暖かい冬でした。2月の減り方には暖冬の影響もあります。また売電額は「発電−家で使った分」なので、発電量そのものはパワコンのログで確かめてみるつもりです。
夏と梅雨は2年ともほぼ同じで、7月はどちらも1日8.2kWhでした。
次の一手:梅雨と秋雨は除湿機で乗り切る
電気代には満足していますが、困っていることが1つあります。エアコンの中のカビです。
24時間つけっぱなしだと内部が乾く時間がなく、1シーズンで送風ファンが真っ黒になります。毎年業者さんにクリーニングをお願いしていますが、できればカビが育つ期間そのものを短くしたい。
エアコンだけでは梅雨の湿度が下がりきらない
2026年の温湿度計の記録では、湿度60%を超えたのは7月4〜13日に集中し、7月15日以降はゼロでした。雨続きで室温が上がらない日は、エアコンが冷房をあまりしないので除湿も進まないんです。私が快適に感じるのは、湿度55〜60%・室温26℃までです。
秋雨も同じ課題です。今年(2026年)の9月は、私の住む地域で降水量477mm・日照時間68時間という長雨でした。
方針:エアコンを休ませる時間をつくる
- 梅雨・秋雨:エアコンは止めて、除湿機だけで湿度を下げる
- 真夏:1日のうち一定時間エアコンを止めて内部を乾かし、その間の蒸し暑さを除湿機で補う
- 自動化:SwitchBotのスマートプラグと温湿度計で、エアコンと除湿機を自動で切り替える
どんな除湿機にするか
- 方式:梅雨寒にも強いコンプレッサー式。長く使えることを重視
- 候補:三菱 MJ-P180ZX(18L/日)とMJ-PV250ZX(24.5L/日)を比較中
今日のレシピ
- G2・太陽光8kW・エアコン1台つけっぱなしの家で、2年目の電気代は年98,204円
- 売電129,968円と合わせると、差し引き年+31,764円
- 買っている電気の6割は夕方〜寝るまで。昼はほぼゼロなので、夜が安いプランと相性がいい
- 2年目の冬は晴れが多く、売電が増えて買電が減った
- 次の課題はエアコンのカビ。梅雨・秋雨は除湿機に任せてエアコンを休ませる
我が家は、中部電力ミライズの会員ページから30分値と料金明細をダウンロードできました。「うちの家ってどうなんだろう?」と思ったら、一度グラフにしてみるのがおすすめです。
